耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 
 
 

 
 

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■□ 実験内容と結果の再現性は?? 耐震偽装 千葉県発表資料に思う

千葉県HP (仮称)アパガーデンパレス成田の耐震性に係る検証計算の結果について

以下に、水落建築構造士 VS. イーホムズ&千葉県の工学的見解が対立し、日本建築防災協会にジャッジを仰ぎ、同協会が千葉県に軍配を上げた(仮称)アパガーデンパレス成田の耐震性についての千葉県の見解を掲載いたします。

千葉県HPに、平成19年2月2日付けで、「(仮称)アパガーデンパレス成田の耐震性に係る検証計算の結果について」というタイトルで掲載されていました。

(仮称)アパガーデンパレス成田の耐震性に係る検証計算の結果について
http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/j_kenchiku/0_gizou/070202.html

引用します(小見出しは管理人)

[引用開始]
(仮称)アパガーデンパレス成田の耐震性に係る検証計算の結果、一部に建築基準法に適合しない部分があることが判明しました。

(財)日本建築防災協会の工学的助言内容は、県の判断が妥当と


1 経 緯
 平成18年2月28日に電話で又3月6日文書で、本物件の建築確認を行ったイーホームズ(株)より 構造計算に疑義がある旨の報告があり、当初イーホームズ(株)で検証を行い報告するよう指示していたところですが、 同社が業務を継続できなくなったことを受け、同年5月15日から、 県では本物件の耐震安全性の状況等の調査・検証を行ってきましたが、 B棟の構造計算で構造設計者と見解が異なったことから客観的な判断を仰ぐため(財)日本建築防災協会に工学的助言を求めました。 助言の内容は、県の判断が妥当との助言がなされたことから一部に建築基準法に適合しない部分があると判明したものです。

<中略>

3 検証計算の結果について

検証計算は、許容応力度等計算で実施。

B棟(居住棟、11階建て(階は構造計算上の階数以下「同じ」。))は、建築基準法に不適合。

A棟(居住棟、3階建て)、C棟(居住棟、10階建て)、D棟(居住棟、3階建て)、 及びE棟(駐輪場、平家建て)は、建築基準法に適合していることを確認。

B棟の耐震性の状況
・一次設計:(中規模地震による各部材の損傷の有無の検証)で柱、梁のいくつかの部材でNG
・二次設計:(大規模地震による建物の倒壊等に関する検証)Qu/Qunの最小値は0.74
 ※Qu:建物の保有水平耐力、Qun:建物の必要保有水平耐力

4 対応状況について
 建築主であるアパマンション(株)に対して、本日付で以下のいずれかの報告書を提出するよう勧告する。

補強計画書
他の検証方法で安全が確認された場合はその検証結果報告書

5 確認申請時の構造計算書について
 建築確認時のB棟の構造計算書の数値については、不整合があったので、構造設計者に説明を求めたところ、 確認を下ろす期日が迫っていたので部分的な差替えを行ったとのことであった。
[引用終了]

実験内容の再現性と結果の再現性を示さないレポートの科学的検証は不能である。

いつも、プレスリリースを読んで思う事があります。それは:

プレスリリースは、いつもConclusionしか載らないのはどういうわけなのか、です。結論だけ聞かされても、困惑するばかりです。。。

発表された結論の科学的な妥当性を検証するためには、どのようなデータを、どのような方法で検証したのか。そして、どのような結果が得られたのか。その結果をどのように考察して、レポートの結論を導いたのか。このあたりを、洗いざらい開示していただかなければ、なんともなりません。

実験内容の再現性と結果の再現性を示さないようなレポートは科学レポートではない。

これは研究者が必ず叩き込まれる鉄則のはず。「アパガーデンパレス成田の耐震性に係る検証計算の結果について」は、高度な工学上の議論についてのジャッジなのですから、この鉄則をはずれることは許されない。こう思います。

もういちど、Richard Phillips Feynman (1965年にジュリアン・S・シュウィンガー、朝永振一郎とノーベル物理学賞を授賞。スペースシャトルチャレンジャー号事故の調査委員会でも活躍) の言葉をどうぞ。

耐震偽装 要請される厳しき姿勢
http://tobeajornalist.blog71.fc2.com/blog-entry-55.html

「仕事に関する情報を洗いざらい提供すべきだ」(リチャード・P・ファインマン)

[引用開始]
例えばもし諸君が実験をする場合、その実験の結果を無効にしてしまうかもしれないことまでも、一つ残らず報告すべきなのです。その実験に関して正しいと思われることだけではなく、その実験の結果を説明できるかもしれない他の原因や、他の実験の結果から説明できるものとして省略してしまったことがらや、その実験の経過など、ほかの人にも省略したことがはっきりわかるように報告する必要があるのです。

さらに諸君の解釈に何か疑問を投げかけるようなことがあるのを知っているなら、これもまた必ずその詳細を報告しなくてはなりません。もし少しでも間違いがあったり、間違いかもしれないと思われることがあったら、極力これを説明しなくてはならない。例えばある説を考え出して発表する場合には、それを肯定し裏付ける事実のみをのべるのでなく、それを否定するような事実も一つ残らず書きだす必要があるのです。・・・・

これをまとめて言うなら、他の人々が諸君の仕事の価値を判断するにあたり、その評価を特定の方向に向けるような事実だけを述べるのでなく、本当に公正な評価ができるよう、その仕事に関する情報を洗いざらい提供すべきだというのが、今私の言わんとしていることなのです。
[引用終了]

科学成功の理由のひとつは、その核心部にエラー修正機能が組み込まれていること


かくて、イーホームズ, 千葉県, 日本防災建築協会, and 水落建築構造士「の仕事に関する情報を洗いざらい提供すべき」と思います。少なくとも、それらの資料を、科学的に検証できるプロフェッショナルが、数千人は我が国にいるのですから。これらの科学の「エラー修正機能」(カール・セ-ガン)を活用しない手はない。こう思います。

カール・セ-ガンの名著『人はなぜエセ科学に騙されるのか(上)』(新潮文庫、2000)から以下をどうぞ。

[引用開始]
科学が成功したもうひとつの理由は、その核心部にエラー修正機能が組み込まれていることだ。エラーがあれば修正するというのは、なにも科学だけの特徴ではあるまい、と思う人がいるかもしれない。

しかし私に言わせれば、自己批判に努めたり、自分の考えを外界と照らし合わせたりするとき、人は科学しているのである。逆に、ご都合主義にはまり込んで批判精神をなくし、願望と事実を取りちがえているようなとき、われわれは似非科学と迷信の世界にすべり落ちでいるのだ。

「権威者の言うことは信用するな」というのは、科学の偉大な戒律の一つである。
[引用終了]

新潮文庫です。

2007.02/08(木) |  未分類  | Comment(3)  []

 
 

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