耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 

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■□ 広島県の水落物件 改ざんなし

広島県の水落物件 尾道市の企業の付属施設 改ざんなしと広島県発表

少し旧聞ですが、2007年2月16日付けの中国新聞によれば、広島県は、水落物件である尾道市の企業の付属施設に改ざんなし、と発表していたようです。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200702160285.html

[引用開始]
アパ関連偽装、尾道にはなし '07/2/16

京都市の2つのホテルでの耐震強度偽装問題で、広島県は15日、「田村水落設計」(富山市)の水落光男1級建築士が構造計算を手がけた尾道市の企業の付属施設について、構造計算書の改ざんは認められなかったと発表した。県建築指導室によると、県と田村水落設計の元請けの1級建築士事務所(東京都)が建築当初の図面を基に再計算したところ、当時の構造計算書とほぼ同じ内容で、改ざんはなかったという。
[引用開始]

構造設計をする一級建築士さんのBlog『ブロ愚 ~おろか日記 blog style~』の記事が思い出されました。
http://radcliffe.at.webry.info/theme/c9224feb83.html

姉歯物件と水落物件 明確に一線を画すべき Blog『ブロ愚 ~おろか日記 blog style~』

[引用開始]
1月下旬から報道されている、水落氏の設計によるアパグループ関連建物の耐震強度不足に関する一連の報道に関連する記事について、テーマ設定を「構造計算書偽造問題」から「耐震強度不足報道」に変更しました。

理由は、姉歯による偽造事件と今回の件とは、明確に一線を画すべきだと考えているからです。
[引用終了]

国交省HPによると、姉歯元一級建築士の関与した建築物は205件、そのうち耐震強度不足と認定されたものは99件です(see 下記資料 (1) )

一方、水落一級建築士の関与した建築物は231物件です。2/16時点では、耐震強度不足と認定されたものは4件です(see 下記資料 (3) )。

現時点で231件中何件の調査が終わったのでしょうか??

2007年2月16日、国交省は、2月14日現在、104件の安全が確認されたと発表しました(see 下記資料(2)別紙2)。また、この時点で4件の耐震強度不足が報告されていました(4件中3件は偽装ありとされている)。よって、調査済み総数は108件。また、2007年2月23日のKNBニュースは、2/14日以降に新たに19件の安全を確認としました。よって、108+19=127で、2月23日現在で、調査済み総数は127件となります。

ここで、資料(2)別紙2を見ると、広島県には、調査中の物件が1件記載されています。そこで、中国新聞の報道した1件は、2月14日現在のこの104件に含まれいないと考えることにします。で、この1件を2月23日現在の調査済み総数127件に加えることにします。かくて、現時点の調査済み総数は128件となります。ただし、報道の見落としなどがありうるので128件程度とすることにします。

姉歯物件と水落物件の相違 データにハッキリと 少なくとも現時点では 

よって、姉歯物件と水落物件では、耐震強度不足の物件率(耐震強度不足の物件/関与総物件数)に大きな差があります。なにしろ、前者は99/205は約48パーセント。後者は、あくまで現時点ですけど、4/128。つまり、3パーセント程度ですから。

さらに、耐震性の目安となるおおまかな指標Qu/Qunについても差がありそうです。この指標を両者の物件で比較すると、姉歯物件は、水落物件に比べてかなり低いように思われます。例えば、姉歯物件には0.5未満の物件が17物件あります。一方、水落物件は今のところ、0.5未満の物件はありません。耐震強度不足を指摘された4件の値は、0.71, 0.74 ,0.79, 1.0以上となっています。よって、検定すれば有意の差が出るでしょう(see (3))。

まとめると、統計データも、かなりハッキリと、「姉歯による偽造事件と今回の件とは、明確に一線を画すべき」を示していると思います。もちろん、姉歯元一級建築士は耐震偽装を認めておられますが、水落一級建築士は否認しているという点も大きな違いです。

資料は以下に。

(1)構造計算書の偽装があった物件等について(平成18年8月31日現在)のpdf「姉歯元建築士及び姉歯物件に関係していた業者の関与物件に係る調査の状況(都道府県別)」
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/07/070901_.html

(2)(株)田村水落設計が設計等に関与した物件の調査状況について(平成19年2月14日現在)
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/07/070216_.html

(3)姉歯元一級建築士による構造計算書の偽装があった物件等(平成19年2月16日現在)
http://www.mlit.go.jp/kozogiso/

なお、blog『ブロ愚 ~おろか日記 blog style~』におけるプロフェッショナルによる耐震偽装関係の解説は必読と思います。
http://radcliffe.at.webry.info/theme/8f2e640839.html
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2007.03/02(金) |  未分類  | Comment(2)  []

 
 

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■□ 御紹介ありがとうございました

From : Radcliffe #NjQFvXFE / URL -  2007.03・03  [edit]

当方の記事紹介、ありがとうございました。
当方にいただきましたトラックバックも反映しておきました。

1点補足するなら、Qu/Qunの「不足」についても、その計算結果には一貫ソフトの違い、バージョンの違い、計算法そのものの違い、さらには「構造設計者としての判断」の違い等によって、容易に2~3割程度の違いは出ると思います。

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2007.03・08  [edit]

こんばんは。

まずは、お返事が遅くなったことをお詫びします。

Qu/Qunが、「容易に2~3割程度の違いは出る」となると、自分では1.2程度あるので大丈夫と思っていても、0.96(=1.2×0.8)とか、0.84(=1.2×0.7)とかと判定されて、耐震強度不足の違法物件と認定されてしまう可能性もあるということですよね。

最初から1.5は確保しておく必要があるということになりますね。

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