耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 

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■□ UR都市機構の構造計算書「紛失」は本当か?

今日も本屋さんで耐震偽装関係の書籍を漁っていました。
そうしたら、またまた、"ビックル "本を見つけちゃったのです。

『マンション崩壊~あなたの街が廃墟になる日』(山岡淳一郎,日経BP社)。発行は2006年3月27日。http://store.nikkeibp.co.jp/item/main/148222449890.html

この本の中には、11/25付日記で紹介した「UR都市機構が構造計算書を紛失しちゃってたんで、やむおえず、構造図を元に再計算書を作成・・・」って話が取り上げてありました。

で、なにが"ビックル"かというと、「UR都市機構は構造計算書を紛失しちゃって、やむおえず構造図を元に再計算書を作成」したんじゃないのかも??、って、思わず妄想したくなるような文脈があったからです。

「構造計算書を"偽造"したということは大変申しわけなく思っております。」

Pp280-281の文章です。

[引用開始]

06年2月13日, 衆議院予算委員会に参考人として呼ばれた都市再生機構理事長・小野邦久はTマンションタウン(管理人註:本では固有名詞)の大規模な欠陥による「たて直し」マンション群で「機構が構造計算書を紛失したとして回答した後に再計算して提示した計算書に改ざんがあったのではないか」と保坂展人議員から突っ込まれ、驚くべき発言をした。

「構造計算書に計算ミスがあったんじゃないかという点でございますけれども、確かに施行瑕疵のあったマンションの一部につきまして構造計算書を偽造したということは大変申しわけなく思っております。・・・・・・・」

理事長が発言し終わるや, 官僚が血相を変えて走り寄る。

「先ほど, 構造計算書を喪失と申し上げるべきところを, 偽造と申し上げたようでございます」と機構のトップは慌てて訂正した。

[引用終了]

たしかに、構造計算書を喪失(紛失)してすみませんでした。」と「構造計算書を偽造してすみませんでした。」では、どう考えても、天と地ほどの違いがありますもんね。

駆け寄った方は、機構のトップの言いマチガイに、「理事長、なななななななな、なにをおっしゃるんですか!!」と、さぞビックルしたことでしょう。

さて、上記「機構のトップは慌てて訂正した。」に続く山岡淳一郎さんの文章は、かなり、好奇心をそそられる文脈でした。

なにしろ、こんなふうなんで。

[引用開始]

人間の間違いの背後には, 極度の緊張や潜在意識の働きがあるという。いったん「偽造」と口にしたあと、それに気づかず、滔々と答弁しているのは、精神的プレッシャーによるものなのか、それとも機構内部での再計算処理が限りなくそれに近いものだったからなのか・・・・・・。

[引用終了]

こうなってしまうと、24好きとしては、もう、しゃにむにググるしかなくなっちゃいました。以下にその成果を紹介します。


「言い間違いにしてはすごい間違い」(保坂展人のどこどこ日記)


(1)「言い間違いにしてはすごい間違いだ。」(保坂展人のどこどこ日記,2006年02月13日日記「都市再生機構理事長に構造計算書の改ざんを質す」)

[引用開始]

「私どもが構造計算書を偽造したのは」と小野理事長が答弁し始めた。「エッ、そんなに素直に認めるの」と驚いたが、話を聞いていると「紛失」と同義の言葉と言い間違えだろうと思った。後で、機構の関係者が気づいて「さきほどの答弁に間違いありまして偽造と言ったのは違いました」と修正したが、言い間違いにしてはすごい間違いだ。「私どもは偽造などしていません。単なるミスはありました」ときう機構の言い分をにわかに信じるわけにはいかない。」

[引用終了]

全文はここ:http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/53142d39d21f9e81aacb7dc41c60c8d2

今年2月に急死した前社長 機構から請け負った再計算書作成の際「数値をメーキング」と証言

(2)「都市機構マンション強度不足 「数値、ねつ造した」」(読売新聞HP, 2006年7月3日)

[引用開始]

問題のマンションについて機構側は、構造計算書を紛失したとして、これまでに「再」「再々」「再々々」と3度にわたって計算書を作っている。その理由は「単純な計算ミスや編集上分かりにくい部分があったから」と説明し、偽装などを否定してきた。

このうち当初設計と再計算書、再々計算書の作成は、東京都新宿区の設計会社が請け負っていた。同社の前社長は、旧公団の東京支社計画課長、本社監査役などを歴任した後、1995年に天下った機構OBだ。今年2月に急死したが、その直前の今年1月までに、3度にわたり読売新聞の取材に応じた。

この中で前社長は、機構から請け負った再計算書作成の際、基礎部分の強度について「数値をメーキングした」と証言した。

[引用開始]

全文はここ:http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20060703hg05.htm

国土交通省住宅局幹部 「公的機関としてまことにお粗末」 厳しく批判

(3)「都市機構・八王子のマンション 強度71%欠陥認める」(読売新聞HP,2006年10月12日)

[引用開始]

問題のマンション(6階、19戸)を巡っては、住民が社団法人・日本建築構造技術者協会(JSCA)に分析を依頼し、今年5月末に強度不足が判明。これを受け同機構が改めてJSCAに再分析を依頼していた。

その結果、マンションの最弱部分の強度は、建築基準法の基準はぎりぎり満たしているが、機構の基準に達しなかった。また機構が作り直した再々計算書には、壁の構造上の強度(耐力)を過大評価した部分や、梁(はり)の耐力を誤った方法で計算した部分などが見つかった。機構によると、壁の耐力の過大評価は、2004年6月に住民から指摘されたことで判明したが、その事実は住民に伝えず、今回初めて公表した。

住民の依頼による分析結果では、マンションの強度は建築基準法の基準を下回っていた。しかし同機構の依頼による分析では、最新の計算法を用いず、1988年の設計時の計算方法を使ったため、法の基準をクリアした可能性もある。

・・・・・・

国土交通省住宅局幹部は「工事で手抜きした上、構造計算書を紛失し、再計算でもミスを重ねただけでなく、不適切な計算まで行っていた。公的機関としてまことにお粗末だ」と厳しく批判している。

[引用終了]

全文はここ:http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20061012hg02.htm


何を信じて、誰の話に耳を傾けたら、本当のことがわかるん??


いかがでしょうか。

最初は、軽い好奇心だったのですけど、調べて行くうちに、だんだん、重苦しい気分になってきちゃいました。

「なななななななな、なにをおっしゃるんですか!!」などと書いている場合では、ないみたいです、マジで。

耐震偽装事件発覚後の2006年10月12日時点で、公的機関の都市住宅機構が、「工事で手抜きした上、構造計算書を紛失し、再計算でもミスを重ねただけでなく、不適切な計算まで行っていた。公的機関としてまことにお粗末だ」と厳しく批判されちゃうんだとしたら、

マンションを購入しようとする市民は、公的書類さえ、「これは偽造かもしれない」と疑ってかからないとダメなんでしょうか??

そうだとしたら、素人にはわけのわからない構造計算書の図や数値について、いったい、誰を信じて、誰の話に耳を傾ければ良いんでしょうか??

こうなってくると、もはや最善の手段は、「JSCAの人と対等に専門的議論が出来る程度に構造計算書が読めるようになるまでは、マンションは買ってはいけない」という話さえ現実味を帯びてきちゃいます。

とにかく、「よーく考えよぉ!!」ってことですね。一連の関係者の中で誰が最も信頼に値するかを。誰が最も自分のためではなく人々のために発言してきたかを。これまでの関係者の言動と事実に照らして。

それにしても、いつのまにか、チョーたいへんなことに、なってるのかも、日出ずる処のこの美しい国は・・・・
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2006.11/28(火) |  未分類  | Comment(5)  []

 
 

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■□ この記事もご参考までに。

From : 建つ三介 #- / URL -  2006.11・29  [edit]

こんばんは。

公団・公社は「安心」か(AERA:2005年12月19日号)
http://www.asahi.com/housing/zasshi/TKY200512290121.html 
知れば知るほど、辛くなりますよ。

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2006.11・29  [edit]

建つ三介さん、こんにちは。

ご推薦の「公団・公社は「安心」か(AERA:2005年12月19日号)」、さっそく、読んでみました。

おっしゃるとおり、知れば知るほど、辛く、調べれば調べるほど、悲しくなってきますね。

今日は、岩波新書『建築紛争』を読んでます。

blogに書いたUR機構の構造計算書「喪失」疑惑についての読売新聞のスクープの話も載ってました。辛悲を超え、心神喪失しちゃいそうです(^ ^;)

■□ ここの記事も詳しいです。

From : 建つ三介 #- / URL -  2006.11・29  [edit]

もう知っておられるかと思いますが、この件を扱っているHP↓です。
http://www.geocities.jp/shouhishahogo/kensetsu.htm
山岡さんの取材メモも詳しいです。
ここに出てくる設計事務所は有名な所ですね、官庁工事の図面で、『日東』さんのお名前見たことあります。大きいところは違うなあと思ったモンですが、この失態は何なんでしょうね~。
バブル期の『狂乱』でしょうか? 信じられません。こんなこと。

http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/06/post_4b1d.html
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/06/post_5889.html
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2005/09/post_7e74.html

■□ 行政性善説の崩壊...

From : 管理人 #- / URL -  2006.11・29  [edit]

ありがとうございます。

最初のHPは知りませんでした。山岡さんのところは読みました。『噂の真相』懐かしいなあ。

行政性善説はむりっぽいみたいですねえ。

となると、「国などに準ずる機関とされる都市再生機構は、建築確認を免除されており、計画を自治体に通知するだけで建設に着手できる。」は見直す必要が。。。

■□ 

From : 建つ三介 #- / URL -  2006.11・30  [edit]

>通知するだけで
これがいわゆる『計画通知』という仕組みです。
ほとんどの自治体は自前の住宅や公民館でも、有名大手設計事務所に委託していますから、自前では使い勝手やグレード、予算の妥当性位しかチェックできないのではないかと思います。特に構造は丸まるお任せのはず・・。よほど単純な形状・規模でない限り。
詳しくはTB貼っておきますね。

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