耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 

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■□ 建築ジャーナル 藤田氏の衝撃的な論考

耐震偽装事件の真相が黒い霧に包まれているなか、藤田氏から衝撃の論考が届いた。

建築ジャーナル8月号を読みました。

藤田さんの論考は、たしかに、巻頭言「耐震偽装事件は国交省、建築センターの国家的犯罪だ藤田東吾 02」に掲載されていました。メールも載っていました。

建築専門誌の建築ジャーナルは、藤田さんの論考や「小嶋メール」について、その論理性や信憑性を十分に検討したはずです。よって、藤田さんの新しい告発が、建築ジャーナルの巻頭言を飾ったという事実は、あのメールに信憑性がある and/or この論考は記事にして検討されるべき問題である、と建築専門誌の編集部が判断した事を、当然に、意味します。

リード部分から引用しましょう。

<引用開始>
政治スキャンダルにまで発展した耐震偽装事件だが、国は、姉歯元一級建築士の逮捕劇によって事件の沈静化に努め、国民の不安を解消させようとした。

国土交通省は事件の再発防止を理由に「性悪説」に基づき建築基準法を大幅に改定した。

耐震偽装事件の真相が黒い霧に包まれているなか、事件の渦中にあった藤田氏から衝撃の論考が届いた。
<引用終了>

閑話休題

なぜ、建築ジャーナルは、以下の「小嶋メール」の指摘に信憑性ありと判断したのでしょうか?

「GS下総中山はERIを守るために0.37を国交省は0.73で発表し、曽我部長の住んでいるGS浮間公園は6通りの計算数値が全て違い、北区は当初の0.4を公表せずやり直して0.7で公表したり、特定行政庁に責任が行かないように0.5を出してきたり」

なぜ、建築ジャーナルは、以下の藤田さんの指摘もむべなるかな、と判断したのでしょうか?

「耐震偽装事件とは、国土交通省と日本建築センターが機関業務においてミスを行い、国民に対して発生させた損害なのである。

それにも関わらず、自分たちの責任を回避させる目的で、国民を欺こうと、イーホームズの責任にすり替えた。

具体的には、イーホームズが確認検査した姉歯関与の物件の多くを、任意に0.5未満の耐震性能として発表し、マンションやホテルの取り壊しに導いた。一方、日本ERIや行政が審査した姉歯物件については、0.5未満のものを0.5以上に摩り替えて補修で済ませる」


その答えは、以下の中に示してありました。

<引用開始>
[編集長通信]
やはりそうだったのか。今も事件は続いている 西川直子 04
<引用終了>
http://www.kj-web.or.jp/

上記のメールと藤田さんの指摘は正しい。
少なくとも、公開して検討すべき問題だ。

これらを支える間接的な証拠が建築ジャーナルにあったからということのようです。

以下、編集長通信から引用します。

点と線がつながってきた 建築ジャーナル編集長

<引用開始>
点と線がつながってきた。

耐震偽装物件である横浜市鶴見区にあるヒューザーのマンションでは, 自主的に専門家による構造計算の再計算を実施した。ところが、どう計算しても建築確認を行った横浜市の発表した保有水平耐力値0.63が出ない。

有開口壁を耐震壁とみなしても0.48である。

新建築基準法にともなう技術的助言で、この開口壁は耐震壁とみなされなくなったが、それに従えば0.21まで下がる。

国土交通省は0.5以下を取り壊して立て直すと方針を示したが、この鶴見区のマンションは、どう計算しても取り壊し値になってしまう。

耐震計算をしていく過程で、横浜市が再計算を依頼して国土交通省に報告した数値は、実はこのマンションの施工者が、再計算していたことが判明した。専門家らが抗議すると、横浜市は0.53 に修正してきたという。・・・
<引用終了>


いったいぜんたい 鶴見君は63点なのか 48点なのか 21点なのか 53点なのか


うーん・・・

たとえると、こんな感じでしょうか。

50点とらないと落第しちゃうテストがあった。

テスト結果発表後に、生徒の不正行為、先生たちの不適切な採点、学校のチェック体制の不備などの問題があるという告発があった。で、もう一度採点する事になった。

横浜の鶴見君のテスト結果も再計算されて発表された。

63点だった。あー良かった。合格だ。進級できる。

しかし、その後,たまたま、他の学校の先生が鶴見君のテストを採点し直してみた。すると、どう部分点をあげても、鶴見君の点数は48点にしかならない。しかも最近の厳しい採点基準だと21点しかない。

不思議に思ったその先生たちがいろいろ調べてみると、再計算で63点をつけたのは、なんと、最初に鶴見君のテストを採点したのと同じ先生だったのだ。先生たちは、それはダメでしょ、アンフェアでしょ、と抗議した。

そうすると、学校側は、今度は、鶴見君のほんとの点数は53点でした、と修正して来た。

これは、もう、どー考えても、無茶苦茶です。

求釈明 立証責任は当時の責任者の方々にあり 

当時の責任ある方に、いったいぜんたい、どーなっているのか、キチンと説明していただく必要がありそうです。

なにしろ、確認検査機関の代表と建築専門誌の編集長の発言なのですから。

なお、違う違う。まったくの誤解である、というのならば、それを裏づける確かな証拠と根拠と論拠を開示すべきです。

立証責任は行政の側にあると思います。

追記
22時頃、少し改変しました。趣旨は変わっていません。ご了承ください。

追記2

姉歯元一級建築士による構造計算書の偽装があった物件等(平成19年7月23日現在)
http://www.mlit.go.jp/kozogiso/

グランドステージ鶴見,㈱ヒューザー㈱,1999/7/29, 0.62

うん、62点?

追記3
より正確に記載しておきます。

今回の建築ジャーナルの編集長通信は、藤田さん主張「行政が審査した姉歯物件については、0.5未満のものを0.5以上に摩り替え」が真である可能性、少なくとも、検証の必要性を強く示唆する間接証拠と思います。

一方

藤田さん主張「イーホームズが確認検査した姉歯関与の物件の多くを、任意に0.5未満の耐震性能として発表し、」の真偽を判断できる証拠は、現時点で、管理人はまったく把握していません。
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2007.08/02(木) |  未分類  | Comment(5)  []

 
 

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■□ No title

From : 三介 #CRE.7pXc / URL -  2007.08・03  [edit]

今晩は、お久しぶりです。興味深い内容ですね。

>横浜市が再計算を依頼して国土交通省に報告した数値は、実はこのマンションの施工者が、再計算していたことが判明

確か施工は松村組(実際の施工は下請だった木村建設)でしたね。
>横浜市は0.53 に修正
もともとの建築確認は横浜市。

これって、少しも第3者じゃない施工会社・役所とが自己防衛のために数字を捻じ曲げているという構図に思えます。

国土交通省がどう絡んでいるのか、定かではありませんが、すくなくとも国土交通省の発表している耐震強度確定値を算定したしたのが誰か、他の物件も情報報公開させるべきですね。

■□ 継続的な取り組みに敬意

From : ゴンベイ #eBcs6aYE / URL -  2007.08・03  [edit]

JanJanの江口征男氏もそうですが、こちらの継続的な取り組みに敬意を表します。

■□ No title

From : 三介 #CRE.7pXc / URL -  2007.08・03  [edit]

度々どうもお邪魔します。おまけ、ですです。

日経系列の報道によると、横浜市の確認物件でもう1つ、第3者の厳しい検査結果出ているようです。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/mansion/20070604/508205/
設計段階&施工段階両方の結果、耐震強度0.21というのは、GS藤沢の0.15に匹敵する低さですね。

■□ No title

From : 一郎 #- / URL -  2007.08・06  [edit]

>三介さん

算定者と計算結果をピアレビューすべきでしょうね、きっと。

>ゴンベイさん、

今日から、学会準備の為に,しばらく、あまり書けません。
ご容赦ください。

>三介さん

記事拝読しました。再計算をした事務所は、ぼくの8/2付けの日記で紹介した鶴見君を再々計算された方と同じ方の気がします。ぼくの8/5付けの日記で紹介した建築ジャーナル6月号記事も、よろしければご覧下さい。この記事の著者は都市建築事務所の濱田幸慶という方です。

■□ No title

From : 三介 #CRE.7pXc / URL -  2007.08・07  [edit]

>8/5付けの日記で紹介した建築ジャーナル6月号記事も、よろしければご覧下さい。

こんばんは、これも、貴重なデータですね。情報紹介、有り難うございます。
耐震壁として扱うかどうか(今回の改正で変わるようですけど)設計者の恣意的な判断に委ねられていたようで、非姉歯物件等で、一概に偽装とは「認定」しにくい理由の1つになっているようです。

それにしても、耐震壁として扱わないと、1-10F迄ことごとく、X方向[建物の長手方向のこと]、耐震強度0.2~0.3というのは・・。しかも、コンクリートの施工状況の悪さも加わるとしたら、横浜市の公式見解はどうなんでしょ?

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