耐震偽装と報道責任

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■□ モンキーは不公平がお嫌い

昨日の日記の「モンキーなおもて抗議す、いわんやホモサピエンスをや」の話。つまりこれ↓

「余談ですけど、去年(?)、natureで、あるサルの集団で、不公平な扱いを受けたサルは、この扱いに対して抗議行動をする、という論文を読んだように思います。

モンキーなおもて抗議す、いわんやホモサピエンスをや、ですよね。」

どうも気になったのでpubmedで検索しました。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?DB=pubmed


モンキーは不公平がお嫌い『Nature』2003年9月18日号


去年というのは勘違い。Natureの2003年9月18日号でした。著者はBrosnan博士とde Waal博士。題は「モンキーは不公平がお嫌い」です。正確には↓

Brosnan, S. F.& F. B. M. de Waal (2003) Monkeys reject unequal pay. Nature 425, 297-299.

Pubmed掲載のアブストラクト、つまり、要約を引用します。

[引用開始]

During the evolution of cooperation it may have become critical for individuals to compare their own efforts and pay-offs with those of others. Negative reactions may occur when expectations are violated.

One theory proposes that aversion to inequity can explain human cooperation within the bounds of the rational choice model, and may in fact be more inclusive than previous explanations. Although there exists substantial cultural variation in its particulars, this 'sense of fairness' is probably a human universal that has been shown to prevail in a wide variety of circumstances.

However, we are not the only cooperative animals, hence inequity aversion may not be uniquely human. Many highly cooperative nonhuman species seem guided by a set of expectations about the outcome of cooperation and the division of resources.

Here we demonstrate that a nonhuman primate, the brown capuchin monkey (Cebus apella), responds negatively to unequal reward distribution in exchanges with a human experimenter. Monkeys refused to participate if they witnessed a conspecific obtain a more attractive reward for equal effort, an effect amplified if the partner received such a reward without any effort at all. These reactions support an early evolutionary origin of inequity aversion.

[引用終了]

フサオマキザルはアンフェアな行為を目にした時は、見て見ぬふりはせず、これにキチンと抗議する。


ポイントはここです。

"Monkeys refused to participate if they witnessed a conspecific obtain a more attractive reward for equal effort, an effect amplified if the partner received such a reward without any effort at all."

つまり、
(1)モンキーたち(フサオマキザル)は、仲間と自分が同じだけ頑張ったのに、仲間の方が自分より美味しい報酬をもらうのを知ったとき、その仕事への参加を拒否した。

(2)仲間が何の努力もなしに美味しい報酬をもらったのを知ったときは、その傾向はより明らかになった。

うーん、すごいなあ。

どうやら、アンフェアへの怒りというものは、モンキー時代から、ずっと続いていて、もう何万年もたったというのに、未だに、未解決ということのようです。

この論文に興味のある方は図書館へどうぞ。Natureなら、ある程度大きな図書館ならおいてあるはずです。学生の皆さんは、大学図書館の電子ジャーナルですぐに読めるはずです。

えっ、英語はお嫌い・・・

そんな方には、以下を用意いたしました。

(1)Abstractの全訳
http://www.kupsy.kyoto-u.ac.jp/banban/abstract/abst297-1.html

(2)Newtonデータベースの記事の日本語要約
http://www.newtonpress.co.jp/science/news/sensor/index_2003.html

日本人も、初心に回帰して(?)、フサオマキザルを見習おう

まとめると、こんな実験のようです。

2頭のフサオマキザルに、貨幣を人間に渡すという仕事をさせる。で、うまく貨幣を渡したら2頭共にキュウリをあげる(公平条件)と、片方にはキューリ、もう一方には、ブドウをあげる(不公平条件)を何度か試した。

そうしたら、不公平条件でキュウリをもらったフサオマキザルは,(なんで、同じだけ働いて、俺はキューリ、あいつはブドウなわけ、もうやってらんねえよ)と、仕事(貨幣を人間に渡す)を拒否するようになった。

また,自分は仕事と引き換えにキュウリを,相方は仕事をしなくてもブドウをもらえるという、より理不尽な条件を試したら、(なに考えとんじゃ!!ふざけんじゃねえ!!)と、仕事を拒否する頻度は、ますます、高くなった。

なお、( )内は、フサオマキザルの気持ちを、代理人が代弁したものです。もちろん、原著論文にはこんな下品な言葉は載っていません。念のため。

なにはともあれ、ここは、やはり、初心に還って(?)、日本人は、フサオマキザルの正義感を見習わなければ、と思う今日この頃です。

Not only monkeys but also Japanese people reject unequal pay.

もちろん、管理人も、我が身を振り返り、フサオマキザルに学ばなくてはと深く反省しています。

追記

Brosnan博士は試していませんが、もし相方は何もしなくてもブドウをもらえ、一方、自分は、仕事をしたのに何ももらえない、あるいは、ムチで打たれるという究極の理不尽な条件を試したら、フサオマキザルはどんな反応を示すのでしょうか??
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2006.12/17(日) |  未分類  | Comment(0)  []

 
 

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