耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 

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■□ 月に響く笛 逮捕前日のチャンスを逃したことが...悔やまれて仕方がなかった。

『月に響く笛 耐震偽装』を、とりあえず、読了しました。

ただし、第2章の10「認定プログラムの図書省略制度、ヘッダーの印字」は、少し読みかけてあきらめ、先に進みました。この論点は本当に分かりにくい。理解するには、数時間、建築基準法の関係条文・関係HP(例えば、日本建築センターHP)・関係書籍とにらめっこして呻吟する必要がありそうです。しかし、この論点は、行政事件訴訟法に基づいた無効等確認訴訟の主戦場なので、勉強しなければならないでしょう。

一方、認定プログラムの図書省略制度以外の部分は、だいたい、一気に読む事ができました。

第3章12「七人の侍と情報リーク」と第4章7.「隠蔽されたアパマンションの偽装」は必読

ネタバレになってしまうのでここに内容は書きませんが、第3章「光と闇」の12「七人の侍と情報リーク」と第4章「朝」の7.「隠蔽されたアパマンションの偽装」は必読です。

そうして、第4章「朝」の10.「独房の紳士」と同11.「逮捕前夜」。この2章については、何をどんなふうに述べれば良いのでしょうか。正直、言葉が出てきません。

管理人は、心情よりも論理を優先するタイプです。しかしながら、別件逮捕 (しかも、通常なら逮捕されないはずの容疑での逮捕) 後の藤田さんの心情が綴られたこれらの文章は堪えました。

以下に謹んで引用します。『月に響く笛 耐震偽装』Pp.403-405。

耐震偽装隠蔽問題における藤田さんとイーホームズのみなさんの積誠に心からの敬意を込めつつ。


「逮捕前日のチャンスを逃したことが、悔やまれて悔やまれて仕方がなかった。」


[引用開始]

逮捕された後、構造計算書の偽装を公表したことは間違っていたのだろうかと、検事調べが終わり、保釈までの約一週間の間、独房の床に仰向けになって、手の届かない高さの天井を眺めながら、何度も何度も気の遠くなるくらいの回数を考えた。僕が信じた正しさを追求したことで、逮捕された。まして、耐震偽装事件とは全く関係のない、司法書士のX先生までも巻き込んでしまった。

<中略>

子供が友達に何か言われていないか心配だった。子供は無邪気だが残酷でもある。何故こんなことになってしまったのか。公表しなければ、こうはならなかった。

<中略>

死んでしまいたかった。もはや死ぬしかないと思った。死ぬことは、際限なく襲い続ける恐怖から逃げ出す唯一の方法だった。

<中略>

抵抗することの意味の有無なぞ考える気もしなかった。ただ死んでしまいたかった。逮捕前日のチャンスを逃したことが、悔やまれて悔やまれて仕方がなかった。頭が少しずつ狂っていく気がした。狂う頭は、死のチャンスを奪った妻を、憎む気持ちさえ生んだ。神経は消えかかっていた。廃人になっていく自分を感じていた。差し入れられた服を着替える気も起こらず、初日に貸与された胸に大きく「留」と書かれた通称マルトメのくすんだ青のジャージを、僕はずっと着続けた。」

[引用終了]

管理人は、一年間にかなりの数の本を読みます。その中で、この本は、自信をもってオススメできる一冊です。お正月休み必読のルポルタージュ。ぜひぜひ、一冊ご購入を。いや、一冊とは言わず、数冊購入し、ご家族やご友人の方々にプレゼントするのはどうでしょうか??ぜひご検討ください。

ネットでの申し込みはimairr.comへ
http://www.imairu.com/books.html

それにしても・・・

積誠の人・吉田松陰先生が、高杉晋作・久坂玄瑞ら弟子達に投げつけた炎のような言葉が頭に浮かびました。

「僕は忠義をする積り、諸友は功業をなす積り」

(僕は自分の利害など度外視して、ひたすら誠を積むつもりだ。一方、君たちは、自分の利害が大切で、立身出世をするつもりなのだ。)

追記(2006.12.30)

一部変更しました。
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2006.12/30(土) |  未分類  | Comment(4)  []

 
 

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■□ 図書省略制度について

From : スパイラルドラゴン #- / URL -  2006.12・31  [edit]

こんにちは。いつも興味深く拝見させていただいています。
私も昨日の夕刻に、この本を読み終わりました。何度も藤田さんと接しているだけに、その読後感はひとしおでした。
さて、本文中の疑問にお答えします。
>第2章の10「認定プログラムの図書省略制度、ヘッダーの印字
 なぜ理解がむずかしいかというと、2種類の図書省略制度をと、要所チェックを一括りで説明しようとしているからです。
 大臣認定プログラムを用いた建築確認申請図書の審査を行う場合には、計算過程を示した詳細な計算書が提出図書から省略され、審査の対象外とされています。これを図書省略制度と言います。参照:長野県のHP http://www.pref.nagano.jp/jyuutaku/kentiku/taishin/sai.htm 
 他方、一次設計と二次設計とを一貫して計算を行い、かつ計算結果が正常に終了した場合には、ヘッダーが印字されます(一貫計算)。そして、この場合には構造計算書のその3を添付しなくても良いというのが、図書省略制度の例外規定と言います。(ごく一部の申請。当然ヘッダーのチェックを行っている。姉歯はこの制度を利用していない)
 しかし、一次・二次を個別に計算した場合、ヘッダーは印字されません。
 よって構造計算書のその3を添付しなければなりません。(ほとんどこのケース。姉歯が利用した制度)
 でも、長野県のHPの図を見ると、入力・出力条件をチェックすることとなっていまが、計算過程は審査対象外となっています。(要所チェック)
姉歯等が差し替え等偽装したのは、この計算過程の部分なのです。つまり審査対象外です。だからこそ、どの指定確認検査機関も、通常の審査では偽装を発見できなかったのです。
 つまり、検察側がイーホームズが偽装を見逃した理由としていた、ヘッダーのチェックミスというのは、その証拠が無い嘘なのです(だから藤田さんは、東京地裁で耐震偽装問題での無罪判決が言い渡され、検察側も控訴しなかったのです)。
 一部専門家がイーホームズ杜撰な審査を行っていたとの発言というのも、長野県のHPの図書省略制度の図式を見れば、建築確認申請の実務を知らない素人発言だとすぐに見抜けるのです(図面の鉄筋量の記載を見れば、偽装は一目瞭然というのは、官僚主導で描かれた嘘の一つです。その部分の図面は、審査対象外なのですから)

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2006.12・31  [edit]

こんばんは。

ていねいな説明ありがとうございます。だいぶ分かってきました。

この論点は、必ず、図解して説明しないと、無効など確認の行政訴訟を担当する裁判所もなかなか理解できないでしょうね。「小学生にもわかるような書面にしてから、裁判所に提出する」。これは鉄則のようです。

耐震偽装については過失なしとした刑事の判決文はイーホームズへの処分が公権力による違法菜行為であることを立証するために、たいへんに心強い証拠ですよね。

なお、ヘッダー問題については、そのうち、図にしてみようと思います。その時は、また、ぜひ、ご教示おねがいいたします。

今年も、いよいよ、あとわずかです。

来年が素晴らしい一年になりますように!!

■□ こんにちは。お邪魔します^^

From : ココロ #mQop/nM. / URL -  2007.01・11  [edit]

TBありがとうございました。
問題が山積みの中でも、これだけは忘れてはいけません。
風化させてはならないのです。政府とマスコミ犯罪の原点と言っても過言ではありませんから。ほんとは「野口事件」あたり‥ですが。私は専門的なことは本当に解りませんが、素人だって白黒くらいは判ります。こんなにハッキリしてるのに‥とイライラします。これからも微力ながらとことん応援していく所存です。他にもいろいろありますので大変ですけど、頑張りましょう。そしてよろしくお願いします。^^

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2007.01・15  [edit]

ココロさん、はじめまして。

コメントありがとうございます。

なんとなく風化しはじめているような気もします。また、どうなればハッピーエンドなのだろうか。という点は、かなり難しく、頭の痛い所ですよね。

今後ともどうかよろしくお願いいたします。

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