耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 

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■□ 耐震偽装 ファインマン発言 藤田東吾発言

『ファインマンの手紙』はなかなかGOODです。

今日、本屋さんで、『ファインマンの手紙』を立ち読みしました。
http://www.amazon.co.jp/ファインマンの手紙-リチャード・ファインマン/dp/4797329157

著者はリチャード・P・ファインマン。
http://ja.wikipedia.org/wiki/リチャード・P・ファインマン

この人をどう説明して良いかはわからないのですけど、管理人がとても尊敬している人の一人です。もちろん、彼の専門分野での業績は、チンプンカンプンです。かろうじて、かの有名な教科書『ファインマン物理学』であれば、部分的に、わかるところが、少しは、あったりするのですが(汗)

管理人が彼を知ったのは、遊びほうけていた学生時代の教科書ではなく、ここ数年の間に読んだ彼のエッセイを通してです。中でも、特に、『困ります、ファインマンさん』はおすすめです。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/60/0/6030290.html


ファインマンと彼の相棒の女性のエピソード

ここで紹介されている彼と彼の最初の相棒のアーリーンとの間のエピソードは、特に、特別です。ある日記でも書きましたけど、今日はこの感慨深い逸話を紹介します。

ファインマンの相棒のアーリーンは、若くして、病に倒れます。二人は結婚。しかし、アーリーンの病状は次第に悪化し、結婚の数年後、彼女は結核で亡くなってしまいます。

危篤の知らせを受けて、ファインマンは、職場から必死に病院に車を走らせます。しかし、相棒の最期に立ち会うことはかないませんでした。

最愛のパートナーを失ったファインマン。しかし、病院で、相棒の死を確認した彼は冷静そのものです。淡々と葬式を済ませ、すぐに職場に戻ります。彼はこの状況ををこんなふうに書いています。

[引用開始]

戻ったのはいいが、ロスアラモスの連中にどんな顔を見せたものか、僕には見当もつかなかった。悲しそうな顔をしてアーリーンの死のことをとやかく言われるのはまっぴらだ。

だから誰かがことのなりゆはきをたずねたとき、 「彼女は亡くなったよ。で、例のプログラムあれからどうなっているかい?」 と答えた。・・・・

[引用終了]

悲しみ方は人それぞれ、悲しむ時期も、また、人それぞれ

いかがでしょうか? もしまわりにこんな友人がいたとしたら。

「最愛の女性が亡くなったのに、それはないだろ」
「夫婦仲は冷えきってたんだろうね」
「他に好きな人がもういたんじゃないの」
「もっと他に言う言葉があるのんじゃないのか」

こんな噂が、きっと、あっという間に、広がる気がします。そして、下される結論は、きっと、こうです。

「とんでもない奴」

しかし、管理人は、この文章を読んで、そうは思いませんでした。
この状況なら、必ず、こうふるまうだろう、とか。こうふるまうべきだ、と決めつけ過ぎるのは問題だと学んでいたからです。

特に、その状況が厳しいときには、人は思わぬ反応をします。ですから、周囲こそ冷静に思慮深くあるべきなのです。短い時間や少しの言葉で相手を判断してはいけない。その人について、きちんとした評価を下すまでには、かなりの注意深い観察が、絶対に、必要です。短い間ならともかくも、長い間、他人や自分をごまかす事はできないからです。

例えば、最愛の人を亡くした人が、思いのほか、冷静だったとしても、こう考えておくべきなのす。

(悲しみ方や悲しむ時期は人によって様々だし、ある人の悲しみの深さを、他人が推し量ることはとても困難だ)


ファインマンの涙 一ヶ月後の


さて、
彼のエッセイの後半はこう続きます。

[引用開始]

僕は心理的に自分をごまかしていたに違いない。

少なくとも一ヶ月経つまで、涙ひとつこぼさなかった。オークリッジの町を歩いていて、あるデパートの前にさしかかり、ショーウィンドウにきれいなドレスがかかっているのを見たとき、僕は

「ああ、アーリーンの好きそうな服だな」

と思った。その瞬間だった。どっと悲しみが責を切って溢れたのは。

[引用終了]

このパラグラフを読むとき、いつも、管理人の頭の中に、ショーウィンドウの前で最愛の女性の名前を呼びながら、号泣するファインマンの姿が、やけにくっきりとした映像として浮かんできます。彼の悲しみの大きさと彼とアーリーンの絆の深さが伝わって来ます。そうすると、論理優先型の管理人も、さすがに、頭の中で感情の回路が活性化するのがわかります。

(管理人は、かつてある危機的状況に置かれたとき、感情の回路を遮断して、ほとんど論理優先の行動パターンを選択し、周囲の顰蹙をかったことがあります。)

さて、もうひとつ。

なんで、Blog『耐震偽装と報道責任』に、この本blogのテーマとは、関係なさそうな話を、今夜、書いたのか、です。

藤田東吾さんの発言を聞いてファイマンの発言を思い出す


それは、一年と少し前、耐震偽装問題の渦中にあった藤田東吾さんが、以下のように、たしかテレビで話すのを聞いて、今日、ご紹介したファインマンのエピソードを思い出したからです。言い換えれば、藤田東吾さんに最愛の人を亡くした時のファインマンの反応と同じ傾向を感じたということです。

管理人は、あのとき、こう思いました。この人の脳は、最大の危機に際して、感情の回路の作動が停止し、論理回路優先の行動パターンを選択しているんだろうな、と。

「確認検査業務は適正に行っており、当社に過失はありませんでした」
「このように早く発見できたのは、民間の機関だからこそです」

そして、今日。『ファインマンの手紙』を読んで、そのことをまた思い出した。そういうわけです。
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2007.01/11(木) |  未分類  | Comment(0)  []

 
 

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