耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 

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■□ 国交省 イーホームズの功績認める 耐震偽装

イーホームズから平成18年3月3日に国土交通省に、構造計算に疑義があると通報

久しぶりに、昨日の夜、国交省HPでイーホームズの名前発見しました。

タイトル:(株)田村水落設計が設計等に関与した物件の調査状況について
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/07/070202_.html

[引用開始]
(株)田村水落設計が設計等に関与した162物件※のうち、平成19年2月1日までに、国土交通省に対し、耐震不足があったとの報告を受けた3物件等について、別紙1~2のとおりお知らせいたします。

なお、今回耐震不足が判明した千葉県の物件は、建築確認を行ったイーホームズ(株)(平成18年5月29日付けで指定確認検査機関の指定を取消し)から平成18年2月28日に千葉県に対し、同年3月3日に国土交通省に対し、構造計算に疑義があるとの通報があった物件であり、当初イーホームズ(株)において検証を行っていましたが、同社の業務継続が困難となったことに伴い、同年5月15日以降千葉県において耐震性の状況等を調査していたものです。また、詳細については、本日、千葉県が公表しております。・・・
[引用開始]

「当初イーホームズ(株)において検証を行っていましたが、同社の業務継続が困難となった」・・・・うーん。

イーホームズの業務継続を困難にした原因は何か

昨年春頃、イーホームズの業務継続を困難にしてしまった原因。
それは、何だったんでしょうか??
複数の極めて深刻な原因が存在していました。

藤田東吾著『月に響く笛 耐震偽装』から引用します。(小見出しは管理人)

[引用開始]
そうした中、二月一四日頃だった。真志尾から報告したいことがあると、僕に内線が入った。社長室にやって来た真志尾は、手に資料を抱えながら、新たな偽装が発見されました、と声を上げた。・・・・「姉歯物件ではありません。田村水落という、アパグループの構造設計を一手に行っている設計構造事務所の偽装を発見しました」と言った。「今のところ、三棟です」と付け加えた。もう大抵のことには驚かなくなつていたが、アパグループの名前が出た時には、僕は、ヒューザー以上の大きな問題になると思わざるを得なかった。

・・・・・

危険な建築物に住む人がいるのだから、指定機関として隠蔽することは許されない。


僕は悩んだのか否か、よく覚えていない。確かなことは、偽装の存在を認識し、法的に危険な建築物に住む人がいるのだから、指定機関として隠蔽することは許されない。ヒューザーの時と同様に、建築主に伝え、同時に国土交通省、そして特定行政庁に不適合案件として通知を行う指示を出した。

・・・・・

二月から三月に変わる頃、僕は真志尾に、田中課長補佐に対して、イーホームズ以外に、田村水落が申請を出して手掛けた物件の調査を、国交省が主導して行なう旨の提言をするように伝えた。アパはホテルだけでなくマンションを含めほぼ全国に展開している。ヒューザーとは比べ物にならない規模だった。

課長補佐は「国に報告されても困る」と言った。


真志尾が田中課長補佐に電話したところ、田中課長補佐は、特定行政庁とイーホームズとの間で処理するようにと回答した。・・・・その報告を聞き、僕から田中課長補佐に電話をした。田中は、「国に報告されても困る」と言った。僕からは、・・・説明した。

「千葉と埼玉は工事中だから人命に影響は今のところない。だから、この二物件は工事を止めればよい。しかし、既に引き渡しの終った、危険な建築物に住んでいる住民や、ホテルの利用者の命の安全を、国はまたしても無視するのですか。国交省が主導して調査するべきです。・・・」と電話口で詰め寄った。田中課長補佐は答えを濁らせた。そして、「今イーホームズで分かっている物件の概要書を、真志尾さんを通じて報告してください」と、あまり意味のあるとも思えないことを言った。これ以降、田中は僕の電話を取ることはなくなった。・・・

国土交通省は動かない。しかし、イーホームズは調査を続けた。・・・イーホームズが散々指導してもアパは止めることはなかった。・・・

国交省も役所も見て見ぬ振りをしているじゃないですか。

「これ以上、アパを刺激するのは良くないですよ。国交省も役所も見て見ぬ振りをしているじゃないですか。もう、イーホームズはやるだけやったんだから、いい加減、放っておきましょうよ。下手をすると藤田さんの命だって危険ですよ。社員の人も皆、これ以上アパのこと表に出すのはよくないって言ってるじゃないですか。もうあきらめましょうよ。馬鹿見るだけですよ」

三月から四月へと時間が流れていく中で、さとんが僕に言った言葉である。

「社長、もうこれ以上アパに言っても無駄です。国も、結局、ヒューザーの時から隠蔽するつもりだったんです」。真志尾が言った言葉である。

平成一七年度の年度末を越え、平成一八年度が始まった。会社の業績は風前の灯だった。

・・・

もし、ここで、アパを追求することを止めていたら、どうなったろうか。しかし、僕らは調査を続けた。
[引用終了]

国交省とアパグループはイーホームズの調査や業務の継続を困難にした。

以上の藤田さんの記述が正しいとすると、以下は明らかにイーホームズの調査や業務の継続を困難にした深刻な原因と言えます。

(1)イーホームズの提言に応じない国交省。
(2)イーホームズの指導に応じないアバグルーブ。

新聞はどうだったでしょうか??
当時の新聞各紙を探してみました。
まず、ネットにある読売新聞記事の見出しすからいくつか。。。

「偽装見逃す、イーホームズの検査機関指定取り消しへ」(2005年11月28日, 読売新聞)
「イーホームズ、検査の9割で手順無視 (2005年11月26日, 読売新聞)
「イーホームズに架空増資疑惑、警視庁が捜査へ (4月20日, 読売新聞)

新聞各紙も、また、イーホームズの業務継続を困難にした。


次は、朝日新聞です。
2005年11月26日に「偽造見過ごしのイーホームズ、担当者全員が天下り社員」という見出しで報じたようです。また、「書類に認定番号がない場合、検査機関は審査を省略せずに綿密に点検する必要があるが、イーホームズが怠っていたため、不正は見過ごされた」(「耐震不足なぜ見抜けぬ」朝日新聞2005年11月19日というのもあるようです。(一次資料はまだ確認していません)

毎日新聞です。
「構造図は、鉄筋や柱の数が構造計算書に比べて少ない所、多い所が入り乱れ「めちゃくちゃな内容」であった(横浜市建築調整課)。計算書と構造図の食い違いは「通常の検査で分かる」(同)としており、イーホームズの検査体制が改めて問われる」と2005 年11月26日に報道したようです。(一次資料はまだ確認していません)。

というようなわけで、まさに、ふくろ叩きです。
かくて、イーホームズの業務継続を困難した深刻な原因の3つ目が判明しました。

(3)イーホームズをひたすら叩き続けたメディア。

ここまでの検討で、もし藤田さんの言い分が正しいのならば、国交省とマスメディアは、とても、大きな借りを藤田さんとイーホームズに作ったように管理人には思われます。

では、市民はどうでしょうか??
私たち市民は、冷静沈着に、真相を見抜わめ、正しく問題を把握したでしょうか??
イーホームズの業務継続を困難にしなかったでしょうか??
ネットで、当時のHPやBlogを読んで見ました。
残念ながら、そうではなかったように思います。

市民もまたイーホームズの業務継続を困難にした。

藤田さんはこんなことも書いています。

[引用開始]
公表しても叩かれるだけ、確かにそうだった。国交省にも、警察にも、マスコミにも、住民にも、取引先にも、誰からも叩かれた。まして、今ここでアパの偽装を発見したと公表したら、益々イーホームズのイメージは悪くなる、二度と立ち上がれなくなる。「社長お人よしにも程がある。公表しても誰も喜ばないことはよくよく分ったじゃないですか。会社はつぶれますよ。考え直してください」こうした声が僕を囲んだ。(『月に響く笛 耐震偽装』, p.381)
[引用終了]

しかし、藤田東吾とイーホームズは報告した。「平成18年2月28日に千葉県に対し、同年3月3日に国土交通省に対し、構造計算に疑義があるとの通報」した。

いかがでしょうか??
市民も、また、イーホームズと藤田さんに大きな借りがある。
こう言わざるをえないように思います。

かくて、イーホームズの業務継続を困難した深刻な原因の4つ目が判明しました。

(4)イーホームズをひたすら叩き続けた市民。

身に覚えのある市民の方は、とりあえず、『月に響く笛 耐震偽装』を一冊は購入し、往時を静かに振り返る必要があるのではないでしょうか??
ぼくは二冊買いました。
まだ読んでいない方は、ぜひぜひ、ご購入下さい。
読みましょう。話しましょう。貸しましょう。
ここで買えます。
  ↓
http://www.imairu.com/

子供が、「パパは偽装なんて公表しなければよかったんだ」と、あきらめた表情で

藤田さんはこうも書いています。

「東京地検で僕を担当した検事は若きX検事。僕と同じ三歳のお子さんがいるという。僕が逮捕される直前に、子供が、「パパは偽装なんて公表しなければよかったんだ」と、あきらめた表情で言ったことを話した。」(『月に響く笛 耐震偽装』, p.414)

以下は以前の拙Blogの日記「月に響く笛 耐震偽装 子供たちは何を学ぶ??」からの引用です。
http://tobeajornalist.blog71.fc2.com/blog-entry-56.html


[引用開始]
この三歳に、自信を持って、こう言い切れる大人はどのくらい日本に残っているのでしょうか??

君は間違っている。もし君の目の前を不正が通り過ぎたら、見て見ぬふりなどしては絶対ダメだ。勇気を出して笛を吹こう。そうすれば、必ず、誰かがフォローしてくれる。いいかい。真実は必ず明らかになる。正義は最後には必ず勝つんだからね。

残念な事ではあるけれども、日本の子供たちは以下のように学ぶ可能性は少なくない。
管理人はそう判断しています。

不正を見たら、できれば、見て見ぬふりをした方が良い。それでも、小さな不正は、まだ、告発しても大丈夫な事もある。しかし、大きな不正は絶対ダメだ。見つけても絶対に告発したりしてはいけない。巨悪の前では「見ざる・言わざる・聞かざる」。これが人生の鉄則だ。

もし自分が不正をしたら、まず、隠せるだけ隠すよう知恵を出せ。全部を正直にしゃべったりしては絶対ダメだ。そういう人を世間では愚か者と言う。不正はないと言い張れ。どうにも都合が悪くなった時に少しだけ認めればいい。うまく行かない時もあるかもしれない。しかし、隠し通せることの方が多いのだ。ことわざにある。沈黙は金。真実は必ず明らかになる?! そっちのやつは真っ赤な嘘だ。


不正に気づいても見て見ぬふり。「大人になれ」はそういう言う意味だ!?


長いものにはとにかく巻かれろ。寄らば大樹。流れを読んで、大きな流れに身を任せるんだ。棹をさすなどもってのほかだ。一時の正義感に惑わされるなど愚の骨頂。生き残るためには、冷静沈着な損得勘定こそが肝要だ。正義は勝つはドラマや映画の世界だけ。現実世界では、力が正義だ。このリアリズムこそが大事なのだ。

『月に響く笛 耐震偽装』。この本は最高の教材だ。こうしてはいけないという教本だ。人生を大過なく上手に生きる為には、本音と建前のエレガントな使い分け。これこそが必要なのだ。これをちゃんと身につけた人をこそ、世の中では、紳士とか淑女と言うんだ。

ぼくも君も、大人たちから、こう言われた事があるだろう。「お前はまだ子供だ。世間は甘くない。はやく、大人になれ」。あの意味はそういうことなんだ。大人たちはハッキリとは言わないけどね。

子供たちがこう話していたら、大人たちはYesと言うべきでしょうか??
[引用開始]

2007年春はイーホームズ復活劇のはじまり

それはさておき。

イーホームズは復活可能です。

たとえば、(1)「平成18年5月29日付けで指定確認検査機関の指定を取消し」という処分を国交省が自ら取り消す。(2)あるいは、上記の行政処分が無効である事を裁判所が確認する。これでOKです。

2007年春はイーホームズ復活劇のはじまりだった。
こんな言葉が踊る可能性は十分にあるわけです。新聞各紙やBlogの上に。

そうすれば大人は、子どもたちに、胸を張れる。

「もし君の目の前を不正が通り過ぎたときに、見てみぬふりをするのはいけないことだ。勇気を出して笛を吹け。そうすれば、必ず、誰かがフォローしてくれる。真実は必ず明らかになる。勇気を出せば不正義を正すことができる。お父さんやお母さんたちがやってみせてあげたようにね」

そうすれば、かなりの日本の子供たちが、大人の言うことを信じてくれるように思います。もちろん、「パパは偽装なんて公表しなければよかったんだ」と言った藤田さんのお子さんも。この言葉を撤回し、こう笑ってくれるでしょう。

「正義は最後には勝つ、は本当なのかもしれないね」

というわけで、そのために市民に可能な方法のひとつがここに。
 ↓↓↓↓



『藤田東吾を国会へブレゼント』に参加する

http://groups.yahoo.co.jp/group/togotodiet/
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2007.02/04(日) |  未分類  | Comment(3)  []

 
 

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■□ 

From : ちろりん #- / URL -  2007.02・04  [edit]

私もこの本を読んで色々と勉強させられました。悪いことを悪いと言える勇気はなかなか出来ないことだし、それをやりとおした藤田社長は本当にすごいと思う。みんな長いものに巻かれる人が多いけれど、勇気を持って行動すれば誰かがフォローし真実は必ず明らかになる。その言葉を身をもって実現させた藤田氏はまさに尊敬に値する人だ。藤田社長のイーホームズも復活させてほしい!

■□ !

From : 疑問詞 #8l8tEjwk / URL -  2007.02・04  [edit]

「田中は、「国に報告されても困る」と言った。」

「国」ではなく、田中とか山本とか佐藤のまちがいじゃあないのか!?

国民は危険な物件を知る権利がある!

パンドラの箱をずっーと開けっ放しにしていたのはこれらの腐れ役人どもではないのか?

藤田氏はただ、この箱の中にはこんなに危険なものが詰まってますよ、と教えてくれただけではないのか?

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2007.02・04  [edit]

国交省が「そんな報告しないでくれ」と頭を抱えて困るようなあの状況で、よくアパ物件を報告したなあ、と思います。

僕なら、会社潰したくないし、逮捕なんて絶対嫌だと、見て見ぬ振りしたような気がしますから、プロフェッショナルの誇りに基づいた決断には、ただただ、感服するしかありません。

一方、この章を削らないと出版しないと言ったという出版社の決断は・・・・映画なら、文句無しの見せ場、観客を釘付けにするクライマックスシーンのひとつなのに・・・・

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