耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 

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■□ 日経アーキテクチュア2007年2月12日号 水落氏の言い分掲載 耐震偽装

水落建築構造士は政治的な道具として使われてしまったのではないか??

昨日の本Blog日記『週刊ポスト 耐震偽装 07.2.23号』にレスポンスを頂きました。その主旨は以下のようでした。

「水落建築構造士は、誇り高い技術者であり、耐震強度の偽装をするような人ではない。彼は、政治的な道具として使われてしまったscape/eacape goatではないか」

このご識見に対し、管理人は、さっそく、お返事しました。以下に、それに、加筆訂正したものをご紹介します。

「昨日くらいに発売された『日経アーキテクチュア』に、水落建築構造士の構造計算書がかなり詳細に掲載されているようです。週明けくらいには読んでみたいと思います。

ぼくのイメージ(作業仮説)は以下のようです。

(1)構造計算書の書類上の問題は確かにあった。これを、イーホームズや役所は違法な偽装と定義している。

(2)耐震強度計算上の意図的な偽装はなかった。しかし、いわゆる"耐震強度"は建築士の設計思想が数値に大きく影響するために「水落さんの設計思想は間違っている」と考える建築士が計算すると1.0を下回ってしまう。一方、水落さんは「そんなことはない。この壁は壊れない。根拠は経験とカンだ。これは裁量の範囲内だ。1.0以上ある。」と反論している。

耐震強度の数値は単なる目安 少なくとも自然科学上は

特に、"耐震強度"の数値に、過度に、踊らされないようにすべきと思います。(法的にはそうならざるをえませんけど)。東工大の和田先生は魚住さんのインタビューにこう答えられたようです。

[引用開始]
前出の東工大教授・和田章が語る。
「要するに構造設計というのは、設計者がどう思うかの世界なんです。耐震強度の判定も、どう思うかによって違ってくる。たとえば、偽装ホテルのオーナーから『ホテルを取り壊したくない』と言われた設計者が数値を大きく出るように計算すれば、国交省が0.5としたホテルが0.8ぐらいにできてしまう。逆にオーナーに『取り壊したい』と言われたら、0.6くらいのものでも0.3に小さくすることもできる。何で小さくしたのと尋ねられたら、『だって僕はこの壁は地震のときに利かないと思う』と言えばいいわけですから」(月刊『現代』2006年5月号, Pp.42-43)
[引用終了]

前にも書きましたが管理人は理科系です。Qu/Qun(保有水平耐力/必要保有水平耐力)の原式を見てビックルしました。まさに、「自由パラメーター多すぎ」(Robert E, 2001)です。よって、上記の和田教授のコメントはとても良く理解できます。そもそも、誤差のめちゃくちゃに大きい推測値であるQu/Qun=1.0に法的な力を与えたこと自体が大問題。そう思います。


「不具合の原因はすべて建築士のパーソナリティにあり」では根本的解決にはならない。


たとえを示します。体重を計るシーンをイメージしてください。ある男性の体重は、ある体重計だと50kg。ところが別の体重計で計ったら80kgです。また、ある女性の体重は、ある測定では60kg、他の測定では30kgです。これではお話にならないのでは。

なにはさておき、その体重計をなんとかしてくれ!!
こう叫びたくはなりませんか??
そんな計測で体重を決められたらたまらないっす!!
そう抗議したくなりませんか??

よつて、少なくとも管理人は、こう考えます。

この問題は、基本的には、日本の建築システム全体の問題である。よって、「不具合の原因はすべて建築士のパーソナリティにあり」では根本的解決にはならない。スケープゴート作戦は真の問題点をカーペットの下に隠すようなものであり、真因を除去しなければ、将来、何らかの不具合が必ずや発生するだろう。「今こそ改革のための千載一遇のチャンス」と、リスクをおそれずに、大所高所から将来を見通して国家百年の計を考えるサムライが国交省や建築界にいることを祈りたい。

閑話休題 (それはさておき)。
レスをした後、気になって、検索してみました。

日経アーキテクチュア』2月12日号 手続き不備は認める 京都アパホテル偽装疑惑の構造設計者

やはり、建築専門誌『日経アーキテクチュア』は2007年2月12日号に水落建築構士の言い分を掲載したようです。さすがです。『日経アーキテクチュア』はこの問題に最初から真摯に、かつ、継続して取り組んでいて素晴らしいと思います。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/NA/

管理人はまだ目を目を通せていません。しかし、水落建築構士の主張だけではなく、主張を支える工学上のデータが必ず掲載されているはずです。必読でしょう。

2つ紹介しておきます。(1)当該記事のタイトルと(2)山本 恵久編集長が語る見どころ「構造計算不要(きっと)の「あの世界」に行く?」の関連部分です。

[引用開始]
(1)[緊急リポート]京都のアパホテルで偽装疑惑 構造設計者は手続きの不備は認める

(2)最新号(2007年2月12日号)では急きょ記者が京都と富山に飛び、アパホテルの「偽造疑惑」を追いました。計算手法の正当性を主張する水落光男・一級建築士に、意匠図、構造図などをもとにした(現段階での)“反論”を聞いています。
[引用終了]
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/books/na/20070208/504630/

専門家の方々の格調高きご見識を賜れれば幸いです。


建築士の方々はぜひ工学上のご識見を!!
法律家の方々はぜひ法律上のご見識を!!

もちろん、第一通報者であるイーホームズは、
時機を見て、
見解を公表されるべきと思います。

梅、桃、桜。
その時機は、どの花が、武蔵野の辺りで、見頃となる日なのでしょうか・・・




『サムライ藤田東吾を国会へ、建築革命を産む機械と機会に』に参加する

http://groups.yahoo.co.jp/group/togotodiet/
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2007.02/11(日) |  未分類  | Comment(7)  []

 
 

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■□ 

From : Windrose #- / URL -  2007.02・12  [edit]

「建築革命を生む機械と機会に」


一郎さん、うまいこと書きますね。



感心します。

ホントに革命が起こらねばならないと思います。

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2007.02・12  [edit]

実は、ダジャレは得意です。

なにしろ、このURLはTOGO TO DIETですもんね(笑)

■□ 

From : Windrose #- / URL -  2007.02・12  [edit]

てっきり、go to diet だとばかり思ってましたよ~。
「ダイエットしようぜ!」ってね。

■□ 

From :  #- / URL -  2007.02・12  [edit]

水落さんも藤田さんも正しいとすると、
「どこが間違っているのか」ってことになる訳で。
そこが重要な点だと思います。

原発の配管を作成することになった町工場の方が、
「経験上、連結部分にあそびを作らなければ問題が出る」
と言ったのに原発の設計側は、
「設計図の仕様どおりの物を作れ」
と言った。
で、不本意ながら仕様どおりに作成したが事故が発生してしまった。
そんなNHKのドキュメントを思い出しました。

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2007.02・13  [edit]

Windrose様

dietは国会の英語ですので、TOGOTODIETは、例えば、「国会へ行くために」, 「東吾と国会」,「東吾とダイエット」となります。3つ目は少しまぎらわしいですけどね(笑)

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2007.02・13  [edit]

>水落さんも藤田さんも正しいとすると、
>「どこが間違っているのか」ってことになる訳で。
>そこが重要な点だと思います。

ここはポイントですよねえ。

以下は、まったくの私見、推測、仮説ですけど、水落さんは、少なくとも、意図的な強度の偽装は不存在、と思われます。しかし、水落さんの実施したプロセスを、厳密に法に照らすと、イーホームズや京都市や千葉県の判断にならざるを得ない。そんな気がしています。

とにかく、「偽装」の定義をちゃんとする必要があると思います。

■□ 

From : Windrose #- / URL -  2007.02・14  [edit]

はい、「東吾と国会」はずいぶんになってあとから気付きました。

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