耐震偽装と報道責任

 - 本当のことが知りたいんで...耐震偽装と報道責任にタックルしちゃおうかな、と
 
 

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■□ まぶち見解 耐震偽装の報道について 07.02.08

まぶちお議員見解「藤田「告発」が無視されているとの話が喧伝されているが、それもどうか。」

民主党国会議員のまふちすみお氏は、氏のBlog『まぶちすみおの「不易塾」日記』の2007年2月8日付け日記「「新たな事実」の報道」で、(1)藤田東吾社長とイーホームズによるアパ物件の告発へのメディアの反応についての見解や(2)耐震偽装問題の解明についての立場についての見解などを公表した。

以下に、箇条書きにして、抜粋、引用します。(ただし、小見だしは管理人)
全文を読みたい方は『まぶちすみおの「不易塾」日記』へ。
http://www.election.ne.jp/10679/archives/0005255.html

[引用開始]
(1)アパ物件における耐震偽装の問題で、なぜマスコミが取り上
げないのか?、何か圧力でもあるのか?、などの指摘が再三あ
るようだがこれはかなりうがった見方と言えるし、何か陰謀論
のようなものに煽(あお)られすぎ。

(2)民主党のHPから耐震偽装告発サイトがなくなったことまでも
「圧力があったのか」、「なにか隠そうとしてる」などと結び
付けるに至っては失礼ながら笑ってしまった。

党HPのサイトがなくなったのは、管理者との契約が終了した
ためだ。他に管理するものがいなくなったので閉じたと聞いて
いる。管理者だった人はよく知っているが、仕事が立て込んで
いる状況も聞いてたので契約満了で党HPを離れられたのだな
と思っていた。まったく違和感なかった。・・・

マスコミは、「報道」という立場で「新たな事実」について取り上げる!?

(3)あくまでマスコミは、「報道」という立場で「新たな事実」に
ついて取り上げることができる。そしてそれは憶測や陰謀説に
基づく推論などではない。

(4)アパグループに関する耐震偽装問題は、昨年の6月1日に朝日
新聞が報道した。そして、そのことから6月7日、国土交通委
員会の一般質疑で事態について私が質した。そこまでが、その
段階での事実である。国会での議論は国民全員がその議事録や
ビデオライブラリなどで閲覧可能となっている。・・・

(5)その後、元イーホームズ社長の藤田さんがメディアに向けて発
信され、その「告発」が無視されているとの話が喧伝されてい
るが、それもどうか。

別にメディアは無視したのではなく、藤田さんの発信に新たな
事実が含まれていると判断しなかったからに他ならないのでは
ないか。事実、私は国会に出入りする記者さんたち全員が、取
り上げようがないですよネ、とこぼしているのを見ている。

(6)そして、京都のホテルである。
この件は、新たな事実の発覚であった。だから報道されたので
ある。
[引用終了]

いろいろとコメントしたいことがあります。
しかし、今日は、一点の視点のみコメントします。

なお、この日記はかなりのインパクトがあったらしく、すでに、9件のコメントが付いています(2007.2.12, 0:00現在)。


まぶち議員は、藤田さんの20076年10月18日の告発には新たな事実がなかったと思っているようだ


まぶちすみお議員は、こう書いておいでです。

[引用開始]
その後、元イーホームズ社長の藤田さんがメディアに向けて発
信され、その「告発」が無視されているとの話が喧伝されてい
るが、それもどうか。

別にメディアは無視したのではなく、藤田さんの発信に新たな
事実が含まれていると判断しなかったからに他ならないのでは
ないか。
[引用終了]

まず、小さな疑問が湧きます。「元イーホームズ社長の藤田さん」としてあるが、藤田さんの見解では、イーホームズにはまだ法人格があるとのこと。「元イーホームズ」と書く根拠はなんだろう??登記とかを確認されたのか??」

それはさておき。

まぶち議員の論理は以下のようでしょうか。

まぶち論理は、2006年10月18日の藤田さんの告発内容は二番煎じということらしい

藤田さんの2006年10月18日の告発内容には「新たな事実」がなかった。アパグルーブの物件の耐震偽装の疑惑は、2006年6月1日の朝日新聞と、同6月7日の自分の国土交通委員会の一般質疑で公になっているからだ。よって、この日、藤田さんが記者会見で話したことは、いわゆる"二番煎じ" だ。よって、それをメデイアが発表報道しないとしても不思議ではない。

では、発表報道という視点に絞って、本当に、「新たな事実」のない二番煎じだったか、否か、検討してみましょう。

2006年6月1日の朝日新聞です。記事は、「埼玉、千葉県内で建設中の分譲マンション」で建築主は「アパ」と報道しました。しかし、マンション名に言及していません。また、建築士名についても「構造計算を担当した富山市の1級建築士」とするに留めています。
http://www.asahi.com/special/051118/TKY200606010273.html

[引用開始]
「埼玉、千葉県内で建設中の分譲マンションで、構造計算書の内容に不備があるとして、建築主の「アパ」グループ(金沢市)が工事を中断していることが分かった。構造計算を担当した富山市の1級建築士は朝日新聞の取材に対し、埼玉県のマンションで構造計算データの一部を差し替えたことを認めた。両県と国土交通省は事実関係の調査を進めている。
[引用終了]

つぎは、平成18年6月7日の国会の質疑応答。

たしかに、まぶち議員は「埼玉県内の建築中の分譲マンション、これは鶴ケ島のアップルガーデン若葉」について、具体的に詳しく質問していらっしゃいます。しかし、千葉の物件については聞いていらっしゃいません。山本政府参考人が千葉の物件についても言及されるのを遮っておいてでです。以下のように。時間の関係でしょうか。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/009916420060607025.htm

[引用開始]
○山本政府参考人 建築指導課の担当者の記憶などによりますと、平成十八年三月三日にイーホームズ株式会社より電話があり、埼玉県、千葉県において構造計算書に疑義のある物件が見つかったとの連絡を受けたということでございます。

○馬淵委員 三月三日にイーホームズから連絡があったということでございます。

 それでは、国交省は、特定行政庁からこのことについて報告を受けたのはいつでしょうか。局長、お願いします。

○山本政府参考人 千葉県につきましては、平成十八年三月七日にイーホームズから……(馬淵委員「本件だけで結構です、埼玉で」と呼ぶ)失礼しました。

 埼玉県につきましては、平成十八年三月二十日にイーホームズから鶴ケ島市のマンションで疑義ありとの報告を受けた旨の電話連絡があり、担当者は、特定行政庁としてきちんと調査するよう伝えたと聞いております。

○馬淵委員 それでは、国交省は、埼玉県、特定行政庁が知ったのはいつであると承知をされておられますでしょうか。
[引用終了]

藤田告発(2006.10.18)には「新たな事実」や調査報道と検証報道のネタがてんこもり

さて、では、上記のデータを、2006年10月18日付の現イーホームズ社長藤田東吾氏の告発と比較してみましょう。プレスリリース、正確には、ネットに配信されたものを振り返ります。たとえば、Blog『きっこの日記』から。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20061017

[引用開始]
イーホームズでは、平成18年2月に、アパグループのマンションの偽装を発見しました。アパのマンションやホテルの構造設計を一手に行なっていた、田村水落という設計事務所の水落代表がイーホームズに来社して、「こんな偽装の手法は、姉歯より俺が先に初めた」と豪語しました。「建築確認を早く取るために、構造設計にかける時間が少ないから構造計算書を偽装(改ざん)するなんて、他(の構造設計士)にも沢山いるよ」と平気で言いました。実際に、田村水落がイーホームズに申請をしていた3件の物件に偽装が発見できました。その他の物件は、役所や他機関に提出してきたと言いました。その後、アパの取締役や責任者の方が来社して、アパに関する偽装の隠蔽や計画変更を要請しました。全く、ヒューザーの時と同様です。

イーホームズで受け付けていた3件の物件の内2件は、イーホームズでは計画変更も、再計算も適わないと判断したので、現在、工事は止まったままです。取り壊しもしていません。事件が風化したら、工事を再開して、販売するのかもしれません。「アップルガーデン若葉駅前」と「アパガーデンパレス成田」です。他の1件は、川崎市の物件で、川崎市で計画変更の処理がなされました。しかし、本当に重要なことは、住民や利用者の命に被害を与える可能性であり、それは、工事中のマンションやホテルではなく、既に完成して入居済みの物件です。
[引用終了]

上記の朝日新聞+まぶち議員のご質問と比較すると、少なくとも、藤田告発(2006.10.18)には4つの「新たな事実」があるのではありませんか??

(1)藤田さんは、新たに、千葉の物件名を告発。(国会では名前が出ず、質疑もなし。)
(2)藤田さんは、新たに、設計事務所名と建築構造士名を告発。
(3)藤田さんは、新たに、建築構造士の発言内容に言及。
(4)藤田さんは、新たに、イーホームズの発見した耐震偽装の疑義のある川崎の物件名を告発。

もちろん、「新たな事実」があったとしても、ニュース性の程度が低ければ取り上げられないということはあるでしょう。では、上記の「新たな事実」は、無視できる程度に、ニュース性の低いものでしょうか? もしそう判断した新聞記者がいたとしたら、それは、その方々の、勘違いとか、不勉強とか、であろうと思います。

実際、たとえば、東京新聞は、この新しい耐震偽装の告発を、当日の夕刊で、一度は、報道しています。また、朝日新聞は、2006年11月1日に「千葉県成田市のアパガーデンパレス成田」と物件名を出して報道しています。つまり、少なくとも、両紙は、藤田会見にニュース性の高い「新たな事実」があったと認識したという事です。

「巨大マンション建設中断 構造計算の検証できず」(朝日新聞2006年11月1日記事)
http://www.asahi.com/special/051118/TKY200611010316.html

日本の新聞界は調査報道や検証報道を報道とは言わないのか??

さらに。
ジャーナリズムとは、発表報道だけを意味するのでしょうか??

そんなことはありません。調査報道や検証報道があるはずです。これらの視点に立てば、2006年10月18日付の藤田会見はテーマがてんこもりなのは明らかです。

ここまで、勢いで、書いてきました。
しかし、なにやら、むなしい気持ちになってきました。
今日はもうやめます。

かつて、筑紫哲也氏は有名なセリフを口にされました。
「TBSは死んだ」

一方、日本の新聞は、あの有名な漫画風に言うと、こういうことなのかもしれません。
「お前はすでに死んでいる」

なにやら、頭が痛くなって来ました。
「アタタタタタタタタ!!!」

追記 (2007.02.13)

「もっと調査報道を!!もっと検証報道を!!」(拙Blog, 2006年12月22日日記)
http://tobeajornalist.blog71.fc2.com/blog-entry-32.html

[引用開始]
例えば、調査報道には目もくれず、ひたすら発表報道につとめ、多くの人々伝えるべきニュースがあるのに、そうすることが一部の人々には不都合な事実だからといって、これを黙殺してしまったら、新聞の未来はどんな色になるのでしょうか??

その色は、バラ色ではないだろうな、
少なくとも、報道機関としては絶滅しちゃうだろうな、

管理人はそう思料いたします。

海の向こうからは、こんなニュースがあると、2006年12月5日の日本経済新聞夕刊が報じていました。

米ウォールストリート紙 分析記事8割に増加
来年から新紙面 紙・ネット融合(日本経済新聞, 2006.12.5 夕刊)
[引用終了]
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2007.02/12(月) |  未分類  | Comment(2)  []

 
 

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■□ そうねえ

From : 疑問詞 #8l8tEjwk / URL -  2007.02・12  [edit]

まぶちさんのコメントは、カフカの変身を読んだような気持ちにさせられましたね。

不条理なり。

民主党もねえ。

仮にまぶちさんの言ってることが正しいとするなら、もはや公党として機能不全なのではないかしらね?

■□ 

From : 管理人 #- / URL -  2007.02・13  [edit]

サイト消失への見解もなかなかですけど、なによりビックルしたのは以下の書き込みでした。

「藤田さんの発信に新たな事実が含まれていると判断しなかったからに他ならないのではないか。事実、私は国会に出入りする記者さんたち全員が、取り上げようがないですよネ、とこぼしているのを見ている。」

(1)あの藤田さんの発信に「新たな事実」はないとしてしまう情報処理感覚、(2)権威から与えられた「新たな事実」を要約してリリースはするが、自分で「新たな事実」を掘り出そうとはしない(できない?)「記者」、(3)そういう「記者」を目の当たりにしても何ら疑問を抱かず、自説の間接的証拠に使ってしまう判断能力。

というようなわけで、すっかり、脱力してしまいました。

こいつは、もかすると、店じまいして、本業に精進したほうが良いのかもしれません・・・YouTubeの名作思い出しました・・・本日は終了しました、でしたっけね。

Rental - FC2 Blog /  SKIN - ふたつの頬花

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